2026年2月24日
株式会社 EX-Fusion(代表取締役社長:松尾一輝、以下「EX-Fusion」)は、国立研究開発法人 科学技術振興機構(JST)が推進するムーンショット型研究開発事業 目標 10(2025 年度採択)において、「青紫色半導体レーザーによる慣性核融合モジュールの構築」プロジェクトを始動したことをお知らせいたします。本プロジェクトは、EX-Fusion 取締役ファウンダーの森芳孝がプロジェクト マネージャー(PM)として統括いたします。
1. ムーンショット型研究開発事業 目標10 について
ムーンショット型研究開発事業は、人類が直面する重要な社会課題の解決に向けて、現時点では解決方法が明確でない困難な目標(ムーンショット目標)を設定し、挑戦的な研究開発を推進する国家プロジェクトです。
目標 10 は、「2050 年までのフュージョンエネルギーの多面的な活用」を掲げ、革新的技術の創出と幅広い分野との連携により、その社会実装を加速する取り組みです。
2. プロジェクト概要
本プロジェクト「青紫色半導体レーザーによる慣性核融合モジュールの構築」では、日本が強みを持つ青紫色半導体レーザー技術(VCSEL:垂直共振器面発光レーザー)をフュージョン分野に応用し、慣性核融合の実現に向けた高効率レーザードライバーの確立を目指します。
【技術的革新性】
慣性核融合に分類されるレーザー核融合では、発電実現のために核融合エネルギーの増倍率として 100 倍が必要とされてきました。本プロジェクトは、青紫色半導体レーザー技術の適用により、これを 20 倍程度まで引き下げることに挑戦します。素子レベルで 50%以上の高い電気・光変換効率が期待できる半導体レーザーを活用することで、発電システムとして成立するための技術的なハードルを大幅に低減します。
本プロジェクトの計画は、3月2日開催の JST ムーンショット目標 10 新規プロジェクト・キックオフシンポジウム(東京本部別館・オンライン)にて発表予定です。
3. 研究開発のマイルストーン
2029 年まで | ・mJ 級・1 ナノ秒・10Hz で動作する青紫色半導体レーザーを実現 ・半導体レーザーを用いた固体表面アブレーションを実証 ・コンパクト慣性核融合炉の概念設計完了、技術要件の明確化 |
2034 年まで | ・10J 級・1 ナノ秒・10Hz で動作する青紫色半導体レーザーを安定稼働 ・レーザーによる核融合燃料の圧縮・核融合反応を実証 ・再生式低融点金属鏡・飛翔デブリ装甲などの要素技術を実証 ・スペースデブリ除去など宇宙分野への展開シナリオを策定 |
4. 研究開発機関
本プロジェクトは、名城大学・東京農工大学・自然科学研究機構 核融合科学研究所との産学連携体制のもとで推進されます。
5. プロジェクトマネージャー紹介
森 芳孝
株式会社 EX-Fusion 取締役ファウンダー。光産業創成大学院大学にてレーザー核融合および高強度レーザー・プラズマ物理の研究に従事。その成果を基盤に EX- Fusion を共同設立。
※ ムーンショット型研究開発事業 目標 10 プロジェクト詳細: https://www.jst.go.jp/moonshot/program/goal10/AA_mori.html ※ ムーンショット目標 10 新規プロジェクト・キックオフシンポジウムの詳細: https://www.jst.go.jp/moonshot/sympo/20260302/index.html